FX取引をするうえで、利益を出す方法の一つにスワップ運用があります。スワップ運用で得をするためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
この記事では、スワップポイントについて解説し、スワップ運用で利益を出す方法とおすすめのFX会社を紹介します。
スワップポイントとは

スワップポイントとは、金利の高い通貨と低い通貨の間に生じる金利差のことを指します。
日本円のように低金利の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買うと、金利差分のスワップポイントを得ることができます。
ただし、逆に低金利の通貨を買って高金利の通貨を売る際は、金利差分のスワップポイントを支払わなければなりません。
例えば、日本円を売ってメキシコペソを買った場合で考えてみましょう。日本の政策金利が-0.1%なのに対し、メキシコは6.50%です。(2020年4月現在)この2つの通貨の間には6.5%以上の金利差が発生しているので、メキシコペソを保有している間は、毎日スワップポイントを受け取ることができます。
スワップポイントは金利の差とまったく同じではなく、FX会社によって設定が異なります。スワップポイントのメリットは、高金利の通貨を保有し続ける間、毎日利益を得られる点です。
スワップポイントは売買をしなくても、ポジションを保有している間は継続的に利益を積み上げることができるのです。
FXでは「安いときに買って高いときに売る」ことで得られる売買差益が基本となりますが、スワップポイントは売買差益以外に利益を得ることができる方法なのです。
人気の通貨ペア
スワップポイントで利益を出すには、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買う必要があります。
ここでは低金利の日本円を売り、政策金利の高い国の通貨を買う、人気の通貨ペアを3つ紹介します。
・トルコリラ/円
トルコリラの政策金利は8.75%(2020年4月現在)と、新興国通貨の中でも特に政策金利が高くなっています。
現在新型コロナウイルスの影響もあり、トルコリラの政策金利は断続的に引き下げられています。それでも、超低金利の日本と比較するとはるかに高い金利なので、依然人気があります。
・メキシコペソ/円
メキシコペソの政策金利は6.50%(2020年4月現在)と、こちらも金利が高いことが特徴です。
メキシコペソの政策金利も、新型コロナウイルスの影響で断続的に引き下げられていますが、それでも高金利なため人気を集めています。
・南アフリカランド/円
南アフリカランドの政策金利は4.25%(2020年4月現在)と、やはり金利が高くスワップポイント狙いの通貨ペアとして人気です。
南アフリカランドも、新型コロナウイルスの影響を受けて金利が下がる傾向にあります。それでも金利水準は高めで相場も比較的安定していることから、人気の通貨ペアとなっています。
スワップ投資でトレードしている通貨ペアを教えてください。

鈴木拓也さん
株式会社フィンテラス代表取締役
長期スワップ投資では、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド、米ドル、豪ドルの5通貨で、すべて円との組み合わせです。
スワップ運用で利益を得るには
スワップ運用で利益を得るためには、いくつかの注意点があります。
スワップポイントの大きいFX会社を選ぶことが大切ですが、運用する通貨も慎重に選ぶようにしましょう。
スワップ運用をする際に押さえておきたいポイントの一つは、スプレッドの幅です。ほとんどのFX会社では取引手数料が無料なので、低コストで取引するためにはスプレッドの幅が重要になります。
スワップ運用を行う場合、取引回数はそれほど多くないので、スプレッドの幅は重要ではないと考がえがちですが、低コストで取引するためにはできるだけスプレッドの幅が狭いFX会社で取引をしたほうがよいでしょう。
また、スワップ運用では通貨を長期間預けることになるので、利用するFX会社の安全性の高さや資金力も重要なポイントになります。スワップ運用をする際は、信頼できるFX会社を選びましょう。
もう一つ注意すべきポイントは、通貨の格付けです。高金利の通貨は格付けが低いことが多く、安心して投資できる通貨とは言い難い面があります。特に、人気のトルコリラはジャンク級とも評されることがあるため、十分に注意して取引しましょう。
高金利通貨はスワップポイントが高く利益も大きくなる代わりに、必ずリスクもつきまとうということを覚えておきましょう。
買ポジション保有
スワップ運用でおすすめの方法が、買ポジション保有です。長い目で見て、現在のレートから上がると予想する通貨で買ポジションを保有することで、スワップポイントを受け取ることができます。
この場合予想に反してレートが下がらない限り、長期のスワップ運用によって利益を上げることが可能です。
サヤ取り
サヤ取りは、FX会社間のスワップポイントの差を利用して稼ぐ方法です。
サヤ取りは、スワップ受け取りが高いFX会社で買いポジションを建て、スワップ支払いが安いFX会社で売りポジションを建てて行います。為替変動による差益と差損が相殺されるため、スワップポイントだけを確実に受け取ることが可能です。
サヤ取りのメリットは同じ通貨ペアを両建てするので、為替差損を気にせずに済むことです。為替に比べ金利が変動しにくいため、リスクとリターンが計算しやすい点も、サヤ取りのメリットと言えます。
おすすめのFX会社
ここからはスワップ運用でおすすめできるFX会社を紹介します。
ヒロセ通商
ヒロセ通商はメキシコペソや、南アフリカランドを取引するときの定番FX会社の一つです。両通貨で業界最高水準のスワップポイントを提供しています。
注意しなければならない点は、ヒロセ通商のスワップは変動幅が大きいということです。月単位での平均スワップポイントが15円も違うことがあるなど、変動幅が読みにくい部分があります。
ヒロセ通商で扱う通貨は50通貨ペアと、他のFX会社と比べても上位に入る通貨ペア数です。マイナーな通貨も取り扱っているので、より多くの通貨で取引をしたいのであれば、ヒロセ通商を選ぶとよいでしょう。
みんなのFX(トレイダーズ証券)
みんなのFXは米ドルのスワップポイントが業界最高水準で、かつスプレッドが狭いので、米ドルでのスワップ運用を考える人におすすめできるFXサービスです。
取引も1000通貨から可能なので、FX初心者が最初に取引する会社として最適です。
南アフリカランドやトルコリラ、メキシコペソに対して、最高レベルのスワップポイントを提供しているうえにスプレッドも業界最安クラスなので、低コストで高金利の通貨ペアを運用することができます。
LIGHT FX(トレイダーズ証券)
LIGHT FXはトルコリラのスワップポイントで業界最高水準です。他社よりも条件が良いため、高スワップを狙うのであれば、おすすめできるFXサービスです。
LIGHT FXは、みんなのFXと同じトレイダーズ証券が運営するFXサービスです。取引ルールはみんなのFXとほぼ同じですが、スワップポイントの高さはみんなのFXをしのぎます。
また、みんなのFXも業界で上位のスワップポイントを提供していますが、LIGHT FXは南アフリカランド円や中国人民元円といった高金利通貨に狙いを絞って、業界トップレベルの高スワップを提供しています。
約定率も非常に高く、1000通貨という少額から取引可能なので、初心者でも安心して取引できるFX会社と言えるでしょう。
DMM FX(DMM.com証券)
DMM FXは売りのスワップポイントが小さいことが魅力のFX会サービスです。そのため、サヤ取りの際に売り口座として使う人も多いのが特徴です。
国内のFX会社では最も開設数が多く、FXをするなら定番のFX会社です。また、業界でも屈指のスプレッドの狭さもDMM FXの強みでしょう。
DMM FXの特徴は用途に応じた優秀なツール群です。トレーディングツールはパソコン向けに2種類、スマートフォン向けに3種類、さらにその他にも2種類用意されています。
短期トレード、長期運用のどちらでもメインの口座として使えるので、とりあえず口座開設をして取引を試してみるのもよいでしょう。
FXプライムbyGMO
FXプライムbyGMOは、南アフリカランドのスワップポイントが業界最高水準です。スプレッドが高めなことが難点ですが、約定率100%を誇っています。
初心者からプロのトレーダーまで、幅広い層におすすめできるFX会社です。
YJFX!
YJFX!は、ヤフーグループのFX会社です。大手企業が運営しているので信頼性が高いのが特徴です。
YJFX!は、オーストラリアドルとニュージーランドドルといった、比較的安定している高金利通貨のスワップが高いことでも知られています。
1000通貨単位から取引できるので、少額からでもサヤ取りができます。さらに米ドル/円のスプレッドが0.2銭と業界最低水準なので、低コストでサヤ取りしたい人におすすめのFX会社です。
GMOクリック証券
GMOクリック証券は、オーストラリアドルの取引において高スワップかつスプレッドも狭いので、おすすめのFX会社です。
スワップは月単位での変動幅が狭く高水準を常に維持しています。そのためチャートに張り付くことなく、安心して運用ができます。
提供されているツールはどれも見やすく使いやすいと評価が高く、スマートフォンアプリの操作性もスムーズで初心者でも安心できるFX会社です。
利用しているFX会社とその理由を教えてください

羊飼いさん
個人投資家
いまは「GMOクリック証券」を利用しています。通常コースでは1回の取引で最大100万通貨が上限ですが、最大3000万通貨まで持つことができます。それを決済したいと思った時に、2000万通貨でも3000万通貨でもボタン1つで決済出来るのが気に入っています。コロナショックのように荒れた相場の時など、1回の決済で終えられる点で何度か助かりました。
まとめ
スワップ運用は、2国間の通貨の金利差で利益を上げる方法です。高い金利の通貨を保有し続ければ、スワップポイントを毎日もらえるので、売買しなくても利益を出すことができます。
スワップ運用は長期での運用が基本になりますから、信頼できるFX会社選びが重要です
また、通貨ペア選びも重要です。高金利通貨はその分リスクも大きいということを十分に理解したうえで、通貨ペアを選択するようにしましょう。
スワップポイントが高いFX 会社や各社のスワップポイント、スプレッドなど、紹介した情報を参考にしながら、スワップ運用を始めてみてはいかがでしょうか。
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※ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)