株式や投資信託など投資を始める際は、証券会社に口座を開設します。しかし「どの証券会社がベストなのか分かりにくい」という方も多いのではないでしょうか。そこでこれから口座を開きたい人のためにSBI証券と松井証券を紹介します。両社の特徴やメリット・デメリットを確認し、使いやすい証券会社はどちらかを考えてみましょう。

SBI証券と松井証券のスペック比較表

SBI証券,松井証券,メリット,デメリット
(画像=PIXTA)

SBI証券と松井証券の特徴を紹介します。

国内現物株

まずは、国内現物株の取引手数料です。

  SBI証券
(スタンダードプラン)
松井証券
(26歳以上)
松井証券
(25歳以下)
5万円まで 55円 0円 無料
10万円まで 99円 0円
20万円まで 115円 0円
50万円まで 275円 0円
100万円まで 535円 1100円

※表記はすべて税込み

SBI証券では、スタンダードプランの場合1注文の約定ごとに手数料がかかりますが、松井証券では1日の合計約定額で手数料が決まります。そのため松井証券では1日に何度取引しても約定代金が50万円以下であれば手数料は0円です。また松井証券は25歳以下の人であれば現物株取引の取引手数料が完全無料となっています。

※SBI証券でも1日の約定代金の合計金額に応じて手数料がかかる「アクティブプラン」の場合は100万円まで無料です。

現物株以外の取扱商品など

では、国内現物株以外の取扱商品について確認してみましょう。

  SBI証券 松井証券
投資信託取扱数 2640本
※2021年8月現在
1505本
※2021年8月現在
外国株 米国株、中国株・韓国株など9ヵ国 国内市場に上場していない外国株の取り扱いはなし
単元未満株 取り扱いあり 取り扱いなし
IPO取扱銘柄数
(2020年実績)
85社 18社

SBI証券と違って 松井証券では海外市場の外国株は取引できません。投資信託取扱数も大きく異なりますので要確認ポイントといえます。また特にチェックしておきたいのは、IPO(新規上場株)の取扱銘柄数の違いではないでしょうか。両社で4倍以上の違いがあります。

次章以降でSBI証券と松井証券の評判やメリット・デメリットもチェックしてみましょう。

SBI証券の口コミ・評判

SBI証券で口座を開設した人の声を集めました。利用者はどのように感じているのでしょうか。

SBI証券の良い口コミ・評判

SBI証券の良い口コミ・評判には、以下のようなものがありました。

・ネットで口座開設が簡単にできる
・オペレーターの応対が良い。知識も豊富で疑問点も詳しく教えてもらえる
・チャートなどの分析ツール・データが見やすい
・手数料が安い。また手数料0円の幅も広い
・取引ツールが使いやすい
・スマホでの取引がしやすい点がうれしい
・優待や配当についての情報が分かりやすい
・投資信託の取扱数が多い

手数料の安さ以外にも取引ツールの使いやすさをメリットとして挙げる人が多くいました。

SBI証券の悪い口コミ・評判

SBI証券の悪い口コミ・評判も確認しておきましょう。

・サイトで使われている用語が難しい。ある程度投資経験を積んだ人向きになっている
・サイトが使いにくい
・見たいページにたどり着くまで時間がかかる
・つみたてNISAの口座開設に時間がかかる

悪い点としてサイトの使いにくさが挙げられていました。また「証券用語の解説がない」など初心者向けサポートが不十分という声も聞かれます。

松井証券の口コミ・評判

松井証券の口コミや評判を確認しましょう。

松井証券の良い口コミ・評判

松井証券の良い口コミ・評判を集めてみました。

・取引ツールが使いやすい。注文ごとにパスワードを入力する必要がない
・手数料が安い
・スマホアプリの画面が見やすい
・電話やメールのサポートもとても親切。対応がいい

手数料の安さやスマホアプリの使いやすさについての評判が良いようです。また電話・メールなど相談窓口のサポートが手厚い点が気に入っているという声が多くありました。

松井証券の悪い口コミ・評判

松井証券の悪い口コミもご紹介します。

・IPO幹事の数が少なく何度応募しても当選しない
・株の初心者には分かりづらい印象がある
・サポート窓口が知識不足の場合があり、説明が分かりにくい
・入出金をする場合、連動していない銀行もある
・注文時、約定ボタンの反応が遅い

松井証券は「IPO(新規上場株)の取扱いの少なさを不満に思う」という意見がありました。また口座開設時には、保有する銀行口座と松井証券が連動しているかを確認する必要がありそうです。

SBI証券のおすすめポイント

SBI証券のおすすめポイントについて以下の3点を確認してみましょう。

⮚ IPO取扱実績No.1
⮚ 取引手数料が安くプランも豊富
⮚ 金融商品のラインナップが豊富

IPO取扱実績No.1

投資用語で「IPO」といえば企業が上場する際、証券会社(幹事証券会社と呼ばれています)を通じて株を不特定多数の投資家に渡すことを指します。投資家側は公募で決定した金額を支払い、株式を手に入れることが可能です。IPOで手に入れた株は、上場後に売却することもできます。IPO株は、公募価格よりも初値が高くなること多いため、投資家から人気です。

SBI証券は、IPOの取扱いが非常に多い証券会社として知られています。2020年のIPO取扱実績は、85件です。同年の新規上場会社のうち約91.4%と、たくさんの銘柄を扱いました。

取引手数料が安くプランも豊富

SBI証券は、株式取引手数料の安さを求める投資家からも良い評判が聞かれます。スタンダードプランかつ5万円以下の場合は55円 、10万円以下でも99円 という安さです。1約定ごとに手数料がかかるため、取引が少ない人、少額の取引をする人ならば、手数料負担はほとんどかからな いといってもよいでしょう。

またスタンダードプラン以外にも1日の約定代金合計額で手数料が決まるアクティブプランなら、約定代金100万円以下の手数料が無料なのでこちらもおすすめです。アクティブプランの取引手数料は、以下の通り。

約定代金 手数料
50万円以下 0円
100万円以下 0円
200万円以下 1238円
300万円まで 1691円
以降100万円増加ごとに +295円

アクティブプランは1日に何度も取引する人や、1日の約定代金が100万円以下の人にはとてもお得なプランです。なお手数料プランの変更はWebサイトからいつでも行えます。

金融商品のラインナップが豊富

株式投資だけでなく他の金融商品にも興味がある人にもSBI証券はおすすめです。投資信託の取扱数は約2600本、外国株も9カ国の株式が取引できます。また1株単位から購入できる単位未満株(S株)もあるため、単位株を取引するほどの資金が準備できない場合でも気軽に株式を購入できるでしょう。

松井証券のおすすめポイント

松井証券のおすすめポイントはどの点でしょうか。以下の3点を紹介します。

⮚ 手数料が安い
⮚ サポートが手厚い
⮚ 老舗のネット証券だから安心

手数料が安い

手数料の安さを求める人におすすめなのが松井証券です。1日の約定代金合計額が50万円以下であれば取引手数料は0円、100万円までならば1100円となっています。株価の低い銘柄を1日に何度も取引する人に向いている証券会社といえるでしょう。さらに25歳以下(未成年含む)の契約者が取引する場合は手数料が無料です。

サポートが手厚い

サポート体制が整っていることも松井証券のアピールポイントとなっています。よくある質問については、Web上で簡単に確認できるほか、サービス全般についての案内、投資信託についての相談、株についての相談など、分野ごとに電話相談窓口を分けているのが特徴です。そのため知りたいことをすぐに確認できる体制が整っているといえるでしょう。

契約者のパソコン画面を共有しながら相談に乗ってもらえる「リモートサポート」もあるため、パソコン操作に慣れない人でも安心です。

●老舗のネット証券だから安心

松井証券は、1918年創業の歴史のある独立系証券会社です。「設立したばかりで信用できる会社が分からない」ということもありません。ネット取引も1998年からスタートしているため、ノウハウも蓄積されており安心して利用できます。

SBI証券と松井証券を徹底比較

SBI証券と松井証券を比較していきます。特に気になる取引手数料と取引ツールについて見ていきましょう。

取引手数料を比較

先述した通りSBI証券(スタンダードプラン)の取引手数料は、5万円以下で55円、10万円以下で99円です。この点だけ見ると50万円以下の手数料が0円の松井証券のほうがお得に感じるかもしれません。しかし松井証券の51万円超100万円以下の手数料は1100円となっており、535円のSBI証券より高くなってしまいます。また、SBI証券でもアクティブプランを選べば100万円以下は手数料無料。少額の取引ならこちらがお得です。

松井証券の場合、1日の約定代金の合計で手数料が決定するため、1日に何度も取引をする人の場合、手数料が想定外に高くなる可能性がある点に注意してください。ただし25歳以下の契約者の取引手数料はすべて無料です。若年層の投資家であれば松井証券を選ぶといいでしょう。

ツールを比較

取引ツールの使いやすさも確認すべき点です。SBI証券はスマホ取引ツールが充実。株アプリだけでなく「積立アプリ」「米国株アプリ」など取引商品ごとのアプリを用意しています。また株式向けサイト、投資信託向けサイトなどもあり、スムーズに取引が可能。なお株式分析ツール「HYPER SBI」では、マーケットの情報収集だけでなく、スピード注文もできます。デイトレーダーにもおすすめのツールといえるでしょう。

松井証券は、パソコン取引ツールが充実しているのがポイント。高機能発注ツール「ネットストック・ハイスピード」は、株式投資を積極的に行いたい人におすすめです。登録した銘柄の株価情報をリアルタイムで確認できる「株価ボード」は無料で利用できるため、取引初心者からデイトレーダーまで活用できます。

初心者が選ぶならどっちがおすすめ?

初心者が口座開設する場合は、SBI証券と松井証券のどちらがいいのでしょうか。取引ツールは 両社とも充実しているため、株式取引のみを行う場合は、どちらでもかまわないでしょう。ただ1回の約定代金はケースにより若干異なってくるので、自分の投資スタイルに合わせて選びましょう。

なお投資信託や外国株など、国内の現物株以外の金融商品取引を検討しているなら、取扱商品が多いSBI証券を選択してはいかがでしょうか。

証券会社を選ぶ際は、手数料以外の点もチェックしよう

SBI証券、松井証券ともに取引手数料が安くお得に取引できる証券会社です。ただIPOの取扱数や投資信託の取扱銘柄数、取扱商品の種類は両社で異なります。株式以外の取引も検討しているなら、それらの点もよく見比べて口座開設する会社を選びましょう。