金融機関で働きながら、副業の物販で稼ぎ、30代前半にして資産5000万円以上の準富裕層の仲間入りを果たしたサトルさん。物販は中古・ジャンク品のせどりのほか、おもちゃをせどりする「おもちゃ投資」を得意としている。さらに最近では余剰資金を仮想通貨のDeFiで安定的に増やしているという。「稼ぐ」「増やす」「貯める」を実践する副業サラリーマン投資家の姿に迫る。

サトルさん
サトルさん
30代前半、2児の父で、本業は金融業界サラリーマン。中古・ジャンク品のせどりのほか、おもちゃのせどりの副業も行い、資産は準富裕層の仲間入りを果たす。最近は仮想通貨のDeFiでも運用をする。
Twitter:@satoru_investor

高配当日本株と米国株に毎月5万円の積立投資

積立投資
(画像=PIXTA)

――サトルさんの本業は金融機関のサラリーマンなんですよね。

大学を卒業して就職したIT企業では夜遅くまで働く激務の日々が続きました。20代前半は働きまくってスキルを身につけつつ、コツコツと投資のための資金を貯め続けました。その結果、投資の元手として1000万円くらいを貯めることができたんです。投資は大学生の頃からしていたのですが、本業をしっかり頑張っていたため、「稼いだお金をただ遊ばせておくわけにはいかない」という思いが強く、23~24歳くらいから積立投資もしています。だいたい「アベノミクス」の前くらいの時期でしたね。

そのIT企業では4年ほど働き、20代中盤に金融機関に転職。今はようやく人間らしい生活ができるようになりました(笑)。会社の寮に住んでいたので家賃の負担が少なく、毎月5万円をコツコツと積み立てることができました。本業の年収を上げるのはそう簡単ではないですが、「支出を減らす」ことで毎月5万円くらいはなんとかなると思います。若くてお金がないときほど固定費は減らしたほうが絶対にいいと思います。

積立投資は一度利益確定しましたが、SBI証券で高配当日本株と米国株のS&P500の積立投資を再開し、今は4年くらい続けています。

――サトルさんは会社員として働きながら、副業にも力を注いでいますよね。

はい、20代中盤に金融業界に転職して時間に余裕ができ、副業ができるようになりましたね。投資は必ず増えるわけではないですから、給料以外にも安定したお金を稼ぎたいという思いから最初は一番簡単に稼げるという理由からマンガ本の「せどり」を始めました。

当時はブックオフの100円コーナーでマンガ本を全巻揃えてセットで売るだけでも、仕入れ値より儲けることができました。今では「漫画全巻ドットコム」などが当たり前になっていますが、当時はまだそれほどでもなかったんですよ。

――全巻セットにして売る。アイデア次第でいくらでも簡単に儲けるチャンスがあったわけですね。最近では、「おもちゃ投資」というものをやっているそうですが、具体的にはどういったものですか?

中古の精密機械の転売が高額で単価も高いのですが、ほかにおもちゃのせどりなどもやっています。このおもちゃせどりを「おもちゃ投資」と呼んでいます。もともとツイッターで発信している人がいて、「何だろう、それ?」と思って知ったのがきっかけです。半年後から1年後くらいに値上がりが期待できるおもちゃを買って、実際に値上がりしたら売る。わかりやすいやり方だなと思って、勉強しながら2020年に始めました。

主に組み立てブロック玩具の「レゴ」を扱っていて、レゴには1000円くらいの安いものから、3万円や6万円の高額なものまであります。私は主に1万円くらいのレゴを仕入れるようにして、半年で3倍になったこともあります。古くなった商品は生産が終わり、市場に残っている分しかなくなるので、欲しい人はプレミアムを払ってでも買うんですよね。

日々やることといっても、毎日ウォッチしているサイトをチェックして「そろそろ買っておこうかな」と、よさそうなものを何となく買っているくらいです。アマゾンのランキングも参考にしながら、「これはいける!」と思った商品は一度に50個ほど買うこともあります。50万円で仕入れて100万円で売り、手数料等が2割ほど取られて30万円の純利益というようなことも度々あります。

サトルさん記事内
(画像=ネット通販などで安く仕入れた商品を転売し、利ザヤを稼ぐ「せどり」が副業)

今ではいつの間にか1000万円分くらい買ってしまっていて、商品はトランクルームに眠っています(笑)。ただ、去年に仕入れたものがだいぶ値上がりしてきています。たとえば、昨年の秋に4000円ほどで買った「トミカ ハイパーレスキュー2号」というミニカーは、今はアマゾンで8190円の値をつけています。半年ほどで2倍になっている根強い人気商品です。また、1万円前後で仕入れた「レゴ ジュラシック・ワールド T-レックス vs メカきょうりゅう」は1万7800円ほど。こちらは2倍になったあたりで売るつもりです。

おもちゃ投資商品はきちんとロジックを組み立てれば期間の経過とともに上昇する。株や仮想通貨が暴落しても、せどりにも資産を寄せているから精神の安定が保たれます。私は本業もあるし子供が二人いるので、毎日長い時間を取られたり、身体を動かさないといけない副業は難しい。その点、「おもちゃ投資」は短時間で済み、ネットで仕入れも売却もできる。副業の中の天職を見つけた思いですね。副業マン投資家らしい戦い方で財を成したいと思います。

値動きが安定したステーブルコインを買って年利10%を稼ぐ

DeFi,見通し
(画像=PIXTA)

――サトルさんは最近、仮想通貨にも投資しているそうですね。

2021年1月くらいから仮想通貨が急騰しているニュースを見て、仮想通貨への投資を本格的にはじめました。以前、仮想通貨バブルがあった2017年にコインチェックなどに口座をを開いていて、今年は海外の仮想通貨取引所のバイビットやバイナンスを開きました。

仕事をしているため頻繁なトレードはできないので、米ドルに連動するテザー(USDT)などのステーブルコインを買って、DeFiで年利10%くらいの運用をしています。

――DeFiとは、Decentralized Financeの頭文字を略したもので、「分散型金融」などと訳されるものですね。DeFiの中でも、レンディング(貸付)プラットフォームに仮想通貨を提供し、利回りを得たりして資金を運用する「イールドファーミング」が特に人気になっていますね。

はい。言葉も難しくて最初はとっつきにくかったのですが、YouTubeの解説動画を見ながらはじめました。バイナンスは海外の仮想通貨取引所ですが日本語にも対応していて、特段不便はありません。

相場を常に見ることができるわけではないので、できるだけギャンブル性の高い投資はしたくないと考えています。あまり儲からなくてもいいので、リスクをできるだけ取らないように心がけています。仮想通貨の大きなボラティリティより、金利を生み出してくれるDeFiに魅力を感じました。銀行に預けて資金を寝かせているよりはマシですからね。

――30代前半ですでに資産5000万円を超え、準富裕層の仲間入りをしたそうですね。

子持ち共働きの30代としては、高単価中古品と投資型せどりで時給を最大化し、早く“億り人”になりたいと思っています。ただ、サラリーマンも嫌いじゃないんですよ。安定しているし、金融業界の仕事も悪くない。それに、フリーランスだと小さい仕事しかできませんが、サラリーマンだったら会社の“看板”を使って大きなビジネスやプロジェクト、大きな金額を動かすことができる。仕事のおもしろさが断然違いますね。収入面では本業が一番多いですが、バランスが大事だと考えています。副業で稼ぎ、余剰資金は投資に回せば、心の余裕にもつながります。

支出に関してはもともとお金をあまり使わないタイプなのですが、負担が減るためのお金は使います。たとえばミールキットを利用したり、掃除はルンバに任せたりと“時間を買う”ことはある程度しています。共働きなので、メリハリのあるお金の使い方を意識し、お互いに過度なストレスになるような節約はしないからこそ、「稼ぐ」ことに専念できているというのはありますね。