暗号資産(仮想通貨)に投資する場合、いつでもどこでもタイムリーに取引ができるスマートフォンのアプリが便利だ。この記事では、代表的な暗号資産(仮想通貨)取引所のアプリの使い勝手を解説する。アプリの使いやすさを重視して暗号資産(仮想通貨)の取引所を選びたい人は、ぜひ参考にしてほしい。

暗号資産(仮想通貨)の取引アプリとは?

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(画像=PIXTA)

2020年末から急激に値上がりを始めた暗号資産(仮想通貨)。値上がりの波に乗れた人の中には、「億り人」になった人もいるという。

企業や機関投資家が金投資に代わって暗号資産(仮想通貨)へ投資を始めていることや、「金融×テクノロジー」というフィンテック技術と相性がいいことなどからも、暗号資産(仮想通貨)への注目度は今後ますます高まるだろう。

暗号資産(仮想通貨)に投資する場合、まず取引所で口座開設する必要がある。その後、アプリかパソコンでログインして銀行から入金し、日本円を暗号資産(仮想通貨)へと交換する。一日中トレードできる専業投資家ならパソコンでもいいが、仕事や家事と並行して投資するなら、アプリを上手に活用したいところだ。

おすすめの暗号資産(仮想通貨)の取引アプリ

プライバシーとセキュリティに配慮しつつ、投資のタイミングを逃さないためには、アプリの活用が効果的だ。続いて、代表的な取引所のアプリの特徴を詳しく解説する。それぞれのアプリに向いている人も紹介するので、アプリの使い勝手を重視して取引所を選びたい人はぜひ参考にしてほしい。

コインチェック

コインチェックは、国内最多の16種類の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている。コインチェックのアプリは、投資初心者でも直感的に操作できることに定評があり、国内ダウンロード数No.1を誇っている。

アプリを立ち上げると、16種類の通貨が一覧で並び、通貨の名称・チャート・現在の価格を一目で確認できる。注目したいのが、右上のフキダシマークを押すと表示されるチャット機能だ。全体チャットと通貨ごとの個別チャットがある。チャットでは、通貨を取引しているユーザーの生の声をリアルタイムで読むことができる。初めて暗号資産(仮想通貨)に投資する際の判断材料の1つになるだろう。

また、メイン画面で通貨をタップすると、詳細なチャートと購入・売却ボタンが表示される。チャートは1時間・1日・1週間・1ヵ月・1年と表示を切り替えられる。購入・売却のボタンがあり、タップして単位を入力すれば、簡単に暗号資産(仮想通貨)の売買が可能だ。総資産という項目では、投資している通貨が色分けされて円グラフで表示されるため、一目でバランスを確認できる。

「朝イチ通知」の設定をオンにすると、「通貨の上昇・下落の通知」「値動きに関する毎朝の通知」などを受け取れる。いちいちアプリを立ち上げなくても、仕事や家事の合間に必要な情報を把握できて便利だ。

さらに、ウィジェット機能を活用することで、ホーム画面をスワイプするだけで通貨名・チャート・現在の価格を一覧でチェックできる。移動中などに気軽に値動きを確認できれば、タイミングを逃さず投資できるだろう。

ビットフライヤー

ビットフライヤーは日本初の販売所サービスを開始した取引所で、国内取引量最多を誇る。2017年から海外進出を進め、現在は日本・アメリカ・ヨーロッパでサービスを展開している。

ビットフライヤーのメイン画面では、「販売所」「取引所」「Lightning」を切り替えられる。「Lightning」とは、暗号資産(仮想通貨)・FX・先物取引に対応した取引所だ。FXでは、レバレッジをきかせて元手の数倍の取引をすることも可能だ。ただし、その分リスクも上がることには注意したい。

販売所では、全12種類の暗号資産(仮想通貨)の通貨名・現在の価格・チャートを一覧で確認できる。メイン画面は2021年に約3年半ぶりに、「ワクワクする画面を」というコンセプトでリニューアルした。アニメーションが追加され、価格が更新された際に文字が光ったり、チャートが点滅したりする。

また、24時間前の価格からの変動率が大きい順になるよう、自動的に通貨の並び替えが行われるようになった。短期投資で値動きの激しい通貨を狙う場合、操作しやすくなったと言えるだろう。

さらに、キャンペーン情報やビットフライヤーの使い方を学べる記事がアプリにも掲載されるようになり、いち早くお得情報をキャッチし、キャンペーンに参加することができる。

ビットフライヤーでも、「価格変動通知」の設定をすることで、ビットフライヤーが定める価格変動率を超えた際にプッシュ通知でお知らせが届く。また、ウィジェット機能を活用してアプリを立ち上げずに値動きをチェックすることも可能だ。ウィジェットのデザインは4種類あり、マークやチャートの有無で好みのデザインを選択できる。表示できる通貨は、1通貨・3通貨・6通貨から選べる。

GMOコイン

GMOコインは、オリコン顧客満足度調査で高い評価を得ている取引所だ。東証一部上場のGMOインターネットグループに属しており、セキュリティ対策にも注力している。

GMOコインは、「GMOコイン暗号資産ウォレット」というアプリを提供している。プルダウン式メニューで、「取引所(現物)」「取引所(レバレッジ)」「販売所」を選択できる。

販売所を選べば、全12種類の暗号資産(仮想通貨)の通貨名・現在の価格・価格変動率が表示される。通貨名をタップすると、金額を入力して、売却や購入ができる。「日本円で〇円分」と指定する「金額指定」と「ビットコイン〇BTC分」など通貨単位で指定する「数量指定」の2つを選べる。

GMOコインでも、プッシュ通知を設定すれば、前日の終値と比較して価格が上昇・下落した際に、現在価格と前日比をお知らせしてくれる機能がある。外出中も価格変動を見落とす心配がなく、安心だ。また、ウィジェット機能を活用すれば、リアルタイム価格や前日比を手軽に確認できる。チャートの時間軸を切り替えることも可能だ。

さらに、GMOコインでは、プロ向けのチャート機能や分析機能が充実している。画面を4分割して同時に複数のチャートを表示したり、チャートの足種を選択したりできる。トレンド系7種、オシレーター系5種の全12種類のテクニカル指標を利用でき、単純移動平均線、指数平滑移動平均線、MACD、RSIなどがある。

投資経験者にとってはうれしい機能だが、初心者にとっては操作画面がやや複雑に見える可能性がある。他のアプリで一定の経験を積んでからGMOコインで取引を始めるといいかもしれない。

DMMビットコイン

DMMビットコインは、現物取引で3種類、レバレッジ取引で9種類の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている。取り扱い通貨の種類はそこまで多くないが、レバレッジをかけて元手の数倍の金額で取引したいと考えるならDMMビットコインが適している。

レバレッジに注力していることからもわかるように、DMMビットコインはやや上級者向けだ。アプリも、パソコン版に匹敵する機能が搭載されており、プロの投資家に人気がある。

メイン画面には、レート・トレード・チャート・入出金・口座振替・マーケット・レバ手数料証拠金などの項目が並ぶ。レートでは、表示設定や並び順を自由に変更することも可能だ。また、チャートを見ながら「ワンタッチ注文」することもできる。

「マーケット」を見ると、主要国の経済指標を一覧でチェックできる。経済指標が公開された際にアラートが届くよう設定しておくことも可能だ。

DMMビットコインのアプリは高機能だが、投資初心者にはわかりにくいかもしれない。他の取引所で暗号資産(仮想通貨)投資に慣れ、現物取引だけでなくレバレッジ取引にも幅を広げたいというときに口座開設するといいだろう。

暗号資産(仮想通貨)アプリを利用するメリット・デメリット

続いて、アプリを活用して暗号資産(仮想通貨)に投資するメリット・デメリットを紹介する。

暗号資産(仮想通貨)の取引アプリを利用するメリット

アプリを活用するメリットは、いつでもどこでも投資できることだ。暗号資産(仮想通貨)は値動きのスピードが早い。1日の中でも、価格が大きく変動する。何度もパソコンを立ち上げて値動きをチェックするというのは現実的ではない。

アプリなら、移動中や家事の合間にサッと値動きをチェックできる。プッシュ通知やウィジェット機能など、便利な機能も積極的に活用したい。通知設定をしておけば、値動きを通知で受け取れるため、見落とす心配もない。ウィジェット機能を活用すれば、アプリを立ち上げなくても、スワイプで簡単に現在の価格をチェックできる。

タイムリーに値動きをチェックできるということは、投資のタイミングを見つけやすいということだ。街中の電光掲示板や電車のテロップニュースで値下がりを知り、即座に追加投資をすることもできる。投資の成果にも直結することから、アプリの使い勝手を重視して取引所を選ぶようにしたい。

暗号資産(仮想通貨)の取引アプリを利用するデメリット

メリットの多いアプリだが、デメリットもある。

まず、プライバシーの問題だ。

暗号資産(仮想通貨)のアプリでは、投資している金額を一目で確認できる画面もある。会社で休憩しているときや、友人とランチをしているときなどに、アプリをチェックすると、周りの人に投資額を見られてしまう可能性がある。満員電車などでは、見ず知らずの人に画面が見えてしまうリスクもある。アプリを利用する際は、周囲に人がいないかなど、最低限の注意を払うようにしたい。

暗号資産(仮想通貨)取引所はセキュリティ対策に力を入れているとはいえ、スマートフォンを紛失すれば暗号資産(仮想通貨)の盗難リスクも出てくる。アプリをダウンロードするからには、スマートフォンにパスコードを設定したり、二段階認証を設定したりするなど、セキュリティ面に十分配慮したい。

アプリを利用して手早く暗号資産(仮想通貨)の取引を行う

暗号資産(仮想通貨)は値動きの激しい投資商品だ。ほんの数秒、数十秒で大きく上昇・下落することもある。このような特性を踏まえると、いつでもどこでも手軽に操作できるアプリを活用するのが得策だ。

取引所によって、アプリの使い心地や取り扱い通貨の種類は異なる。初めて暗号資産(仮想通貨)投資をするなら、コインチェックやビットフライヤーが安心だ。投資経験を積み、分析に力を入れたい人は、GMOコインでも口座開設するといいだろう。さらに、レバレッジ取引でハイリスク・ハイリターンの取引をしたい人は、DMMビットコインがおすすめだ。

自分の投資経験や投資目的を踏まえて、自分に合ったアプリを選ぶとよいだろう。