ビットコインは2020年末から値上がりが続き、2021年4月には一時1BTCが700万を超えた。実は、ビットコインに代表される暗号資産(仮想通貨)は、少額から投資することも可能だ。

この記事では、暗号資産(仮想通貨)投資を始めたい人に向けて、最低いくらから投資できるかをわかりやすく解説する。少額投資のメリット・デメリットや少額投資が可能なサービスも紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

暗号資産(仮想通貨)は少額から取引できるのか?

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(画像=PIXTA)

2008年に誕生し、2020年末から大きく値上がりしている暗号資産(仮想通貨)。暗号資産(仮想通貨)で「億り人」になる人も登場する中、世界的に暗号資産(仮想通貨)への関心が高まっている。投資初心者にとって、暗号資産(仮想通貨)はハードルが高く感じられるかもしれないが、少額から取引することも可能だ。

株式投資の場合、基本的に最低でも100株単位で投資することになる。株価にもよるが、数十万円の元手が必要となるケースが多い。企業によっては、100万円を超える場合もある。

一方、暗号資産(仮想通貨)の場合、500円ほどから投資をスタートできるケースが多い。少額から始められる安心感に加え、投資金額の微調整もしやすい。

初心者にとって、数十万円という大金を1社の株式につぎ込むのはリスクが高い。企業が倒産したり、株価が下落したりすると、資産が大きく目減りしてしまうからだ。暗号資産(仮想通貨)なら、少額からスタートし、値動きを見ながら買い足すことも可能だ。複数の暗号資産(仮想通貨)に投資することで、1つの通貨が値下がりしても、他の通貨でバランスをとることもできる。

少額から取引できる暗号資産(仮想通貨)は、初心者にとっても試す価値のある投資対象と言える。

少額の暗号資産(仮想通貨)取引に向いているサービスとは

暗号資産(仮想通貨)に投資するためには、まず取引所で口座を開設する必要がある。口座開設が終わったら、日本円を入金し、暗号資産(仮想通貨)と交換する。または、定期的に暗号資産(仮想通貨)を購入する積立サービスを設定する。これで、暗号資産(仮想通貨)投資をスタートできる。

続いて、取引所ごとの最小注文数量や、積立サービスの有無と特徴を解説する。暗号資産(仮想通貨)に少額から投資したいと考えている人は、判断材料の1つにしてほしい。

コインチェック

コインチェックは、国内で最も多くの暗号資産(仮想通貨)を取り扱う取引所だ。2021年4月現在、16種類の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている。コインチェックに口座を開設すれば、ビットコインをはじめ、イーサリアムやリップル、リスク、ネムなど多くの暗号資産(仮想通貨)に投資できる。

コインチェックの創業は2012年で、2018年にマネックスグループの子会社となった。コインチェックの代表取締役は、一般社団法人日本暗号資産取引業協会の会長にも就任している。初心者にも見やすい取引画面や、わかりやすい操作画面が人気で、国内暗号資産(仮想通貨)取引アプリダウンロード数No.1(2020年)でもある。

コインチェックには、販売所と取引所がある。販売所では、取引所を相手に取引するため、注文後すぐに売買が可能だ。仕組みがわかりやすく、タイムラグがないため、初心者にとっては販売所が安心だ。

取引所では、投資家同士で取引するため、注文を出してすぐに売買が成立するとは限らない。売りに出した後は、買ってくれる投資家を待つ必要がある。販売所より手数料が抑えられるメリットがあるが、初心者にはややハードルが高い。

コインチェックの最小注文数量は500円(相当額)からだ。どの仮想通貨でも基本的にこの単位が適用されるため、初心者にとっても非常にわかりやすい仕組みとなっている。

また、コインチェックには「Coincheckつみたて」という積立サービスもある。積立サービスでは、毎月1万円から積立ができ、積立金額は1000円単位で設定できる。「月イチつみたてプラン」と「毎日つみたてプラン」があり、積立の頻度も自分で選択可能だ。

ビットフライヤー

ビットフライヤーは、圧倒的な取引量を誇る取引所だ。2021年4月現在、12種類の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている。2020年には、顧客数が250万人を突破した。

創業は2014年で、日本初のビットコイン販売所をオープンした会社でもある。創業者の加納裕三氏は、一般社団法人日本ブロックチェーン協会の代表理事も務めている。セキュリティ体制は世界的にも高い評価を獲得しており、2017年にアメリカ、2018年にヨーロッパにグループ会社を設立するなど、積極的に海外進出を進めている。

ビットフライヤーにも、販売所と取引所がある。販売所では、通貨ごとに最小注文数量が決められている。代表的な通貨と最小注文数量は次のとおりだ。

・ビットコイン 0.00000001BTC
・イーサリアム 0.00000001ETH
・リスク 0.00000001LSK
・リップル 0.000001XRP
・ネム 0.000001XEM

取引所で現物取引する場合の最小注文数量は次のとおりだ。

ビットコイン 0.001 BTC
イーサリアム 0.01 ETH
リップル 0.1 XRP

ビットフライヤーにも、「かんたん積立」という積立サービスがある。積立は、1 回当たり 1 円から設定可能だ。積立頻度は、毎日1回、毎週1回、毎月2回、毎月1回から選ぶことができる。

GMOコイン

GMOコインは、オリコン顧客満足度調査で高い評価を獲得している取引所だ。2021年4月現在、12種類の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている。お得なキャンペーンも実施しているため、要注目だ。

設立は2016年で、東証一部上場のGMOインターネットグループに属している。これまで培ってきた技術をもとに、高度なセキュリティ対策を実施している。

GMOコインにも販売所と取引所がある。販売所では、通貨ごとに最小注文数量が決められている。代表的な通貨と最小注文数量は次のとおりだ

・ビットコイン 0.0001BTC
・イーサリアム 0.001ETH
・リップル 10XRP
・ネム 10XEM

取引所で現物取引する場合の最小注文数量は次のとおりだ。

・ビットコイン 0.0001BTC
・イーサリアム 0.01ETH
・リップル 1XRP

GMOコインにも、「つみたて暗号資産」という積立サービスがある。最低1000円から積立可能で、1000円単位で金額を設定できる。積立日は毎月10日で、月に1回積み立てる形だ。

DMMビットコイン

DMMビットコインは、ローラが出演しているCMでおなじみのDMMグループ傘下の取引所だ。設立は2016年で、2021年4月現在、現物取引で3種類、レバレッジ取引で9種類の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている。

レバレッジとは、証拠金を担保にすることで、元手の何倍もの取引を可能とする仕組みだ。例えば、レバレッジが4倍の場合、元手が1万円だとしても最大4万円の取引が可能だ。レバレッジを活用すれば元手に対して大きなリターンが期待できる一方で、大きく損をしてしまう危険性もある。初心者は通常の取引で経験を積んでから、レバレッジ取引に挑戦するようにしたい。

DMMビットコインの特徴として、「BitMatch注文」がある。通常の暗号資産(仮想通貨)の売買では、売値と買値に差がある。この差はスプレッドと呼ばれ、売買にかかる実質的な手数料だ。「BitMatch注文」ではミッド(仲値)価格で取引でき、手数料を抑えられる可能性がある。またDMMグループで培った高い技術力で、セキュリティ体制の強化にも注力している。

DMMビットコインの現物取引の最小注文数量は次のとおりだ。

・ビットコイン 0.001BTC
・イーサリアム 0.01ETH
・リップル 10XRP

このほか、レバレッジ取引の場合や「BitMatch注文」の場合など、細かく最小注文単位が定められている。

ビットポイント

ビットポイントは2021年4月現在、7種類の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っている。国内で唯一トロン(TRX)という暗号資産(仮想通貨)を取り扱っているため、トロンを取引したい場合、ビットポイントで口座開設するとよい。

ビットポイントでも、ビットコインに限ってレバレッジ取引が可能だ。しかし2021年4月現在、新規のレバレッジ取引口座の開設は一時受付停止となっている。

ビットポイントでは、買注文は500円から、売注文は最低取引単位からとなっている。通貨ごとの最低取引単位は次のとおりだ。

・ビットコイン 0.00000001BTC
・イーサリアム 0.00000001ETH
・リップル 0.000001XRP

レバレッジ取引の最小注文単位は次のとおりだ。

・ビットコイン 0.0001BTC

暗号資産(仮想通貨)を少額で取引するメリット・デメリット

「少額で取引できる」というのが安心感にはなるが、デメリットもある。続いて、少額で暗号資産(仮想通貨)に投資するメリット・デメリットを解説する。

暗号資産(仮想通貨)を少額で取引するメリット

少額で取引するメリットは、多少値下がりしても、資産に与える影響が小さいことだ。

例えば、500円の暗号資産(仮想通貨)に投資して、50%値下がりしたとする。この場合、損失は250円だ。250円なら、多くの人にとってそこまでダメージはないだろう。

一方、50万円の株式に投資し、50%値下がりしたらどうだろうか。損失は25万円だ。こうなると、精神的なダメージがある。

このように、値下がり率が同じでも、投資額によって印象はまったく異なる。少額から投資できるということは、初心者にとっては大きな安心感となる。

暗号資産(仮想通貨)を少額で取引するデメリット

少額で投資している場合、値下がりしたときの精神的ダメージが少ないと解説した。しかし、逆に値上がりした場合を考えてみるとどうだろう。

投資した暗号資産(仮想通貨)が3倍に値上がりしたとする。500円を投資していた場合、1500円になるが、50万円を投資していた場合は150万円にもなる。

このように、少額で投資するということは、期待できるリターンも少なくなるということだ。少額投資からスタートして経験を積み、慣れてきたら少しずつ投資額を増やすことで、期待できるリターンも引き上げていくことができるだろう。

まずは少額から暗号資産(仮想通貨)を始めてみる

「暗号資産(仮想通貨)が気になる」と思いつつ、行動を起こせていない人もいるだろう。しかし、値動きの激しい暗号資産(仮想通貨)では、悩んでいる間に価格が上昇していくこともある。

2016年4月から2021年4月の5年間で、代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインの価格は約120倍になった。当時10万円投資していたとしたら、現在は1200万円になっていたということだ。そう考えると、暗号資産(仮想通貨)は夢のある投資対象と言えるだろう。

まずは少額から暗号資産(仮想通貨)を保有してみることで、暗号資産(仮想通貨)投資への苦手意識が払しょくされ、投資家としての第一歩を踏み出せるだろう。