銀行への来店手続き不要なので、ジャパンネット銀行をはじめ、ネット銀行での住宅ローン借り入れに興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。しかし同じような ネットバンク同士でも、それぞれ金利面や団信など個性が大きく異なります。

後悔しない住宅ローン選びをするためには、事前に関心のある銀行の住宅ローンの特徴を押さえておくことが大切です。この記事では、ジャパンネット銀行の住宅ローンの特徴やメリット・デメリットを解説するので、憧れのマイホーム購入や住宅ローン借り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ジャパンネット銀行の住宅ローンとは

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(画像=PIXTA)

ジャパンネット銀行は、Zホールディングス(旧ヤフー)と三井住友銀行のグループ会社の金融機関で、2019年7月から住宅ローンの提供を開始しました。ジャパンネット銀行の住宅ローン手続きには来店が不要で、記入捺印が不要のシンプルさが魅力です。金利タイプには、変動金利と固定金利2・3・5・10・15・20・30・35年の9種類あり、新規借り入れ・借り換え両方に対応しています。

主な利用条件としては以下の通りです。

・ジャパンネット銀行の普通預金口座を持っている
・借入時年齢20歳以上65歳未満、完済時年齢80歳未満
・前年度年収が200万円以上
・日本国籍または日本の永住許可を受けている外国籍の方
・指定の団体信用生命保険(団信)への加入

これらの条件は、他の金融機関の条件と大きな違いはありません。ただしジャパンネット銀行の住宅ローンでは、個人事業主や経営者、家族が経営する会社に勤務している場合は、 原則利用できないため注意が必要です。

またジャパンネット銀行指定の団体信用生命保険(団信)加入も条件に含まれています。ジャパンネット銀行の団信ラインアップは6種類と豊富なので、自身のニーズに合わせた保険を選ぶことが可能です。それぞれ加入年齢や上乗せ金利が異なり、以下の条件を確認しましょう。

 種類 上乗せ金利 加入可能年齢 特徴
一般団信  なし  65歳未満 死亡・所定の高度障害状態、余命宣告などで住宅ローン残高が0円になる
一般団信プラス
(がん先進付)
 なし  51歳未満 ・一般団信の保障内容に加え、がんと診断された場合に給付金
・がん先進医療を受けた際に治療費を給付
がん50%保障団信  0.1%  51歳未満 一般団信の保障内容に加え、がんと診断されたら住宅ローン残高が2分の1
がん100%保障団信  0.2%  51歳未満 一般団信の保障内容に加え、がんと診断確定されたら住宅ローン残高が0円(給付特約付き)
11疾病保障団信  0.3%  51歳未満 がん100%保障団信に加え、10種類の生活習慣病で180日継続入院した場合に住宅ローン残高が「0円」(給付特約付き)
ワイド団信  0.3%  65歳未満 保障内容は一般団信と同じだが、健康上の理由で一般団信に加入できない人が加入できる可能性あり

ジャパンネット銀行の住宅ローンにはどんな特徴がある?

ジャパンネット銀行の住宅ローンにはさまざまな個性が存在します。ここで5つの特徴をみていきましょう。

業界指折りの金利の低さが魅力

ネット銀行の住宅ローン金利は全体的に低めに設定されている傾向があります。しかし、その中でもジャパンネット銀行は新規借り入れ、借り換え共に変動金利0.38%(2021年3月11日現在)と業界でも指折りの金利の低さが魅力です。

しばらくは固定金利で決まった金額を支払いたいという方には、固定金利10年0.499%のプランを選ぶこともできます。

申し込みはネットで完結

ネット銀行の住宅ローン商品なので、審査から契約まで申し込みは全てネットで完結する点がメリットです。正式申し込み時には、書類に記入捺印して郵送しなくてはならないネット銀行もありますが、ジャパンネット銀行の場合記入捺印不要な上に必要書類もアップロードするだけで手続きができます。

メインバンクを変更せずにそのまま引き落とし設定が完了する

一般的に、住宅ローンの返済用口座は 借りた金融機関の口座で設定する必要があります。しかし会社から給与口座の銀行を指定されている場合も多く、メイン口座を変更するのは容易ではないはずです。その際返済日近くになるたびに都度給与口座から返済口座に移し替えなければならず、毎月面倒に感じるのではないでしょうか。

その点ジャパンネット銀行には、「定額自動入金サービス」という便利なサービスがあります。このサービスを利用することで、手数料無料で毎月給与受取口座からジャパンネット銀行に自動でチャージすることが可能です。つまり、給与口座から引き落としになるのと同等の状況を作り出すことができます。

ただし、利用可能な引き落とし金融機関は限られている点には注意が必要です。

審査から融資までの期間が短い

融資までの期間が短いのもジャパンネット銀行住宅ローンの魅力のひとつです。まず、最初の事前審査は最短だと30分、本審査も最短3日で回答が出ます。

団信が弱いのでオプションの利用も検討してみる

一方でデメリットも存在します。すでに紹介した団信のラインアップ表を見ればわかるように、金利上乗せなしで加入できる一般団信には、全疾病補償が付帯されていません。

団信の弱さが気になる方は、あらかじめ金利を上乗せした数字で毎月の返済額を見積もっておくことが必要です。

ジャパンネット銀行の住宅ローンで借り入れた場合のシミュレーション

実際にジャパンネット銀行で住宅ローンを借り入れたら毎月の返済額はどうなるか、返済期間35年、変動金利でシミュレーションしてみました。また、先ほど説明した団信の弱さのデメリットを考慮し、「11疾病保障団信」加入時の返済額も併記しています。

借入金額 毎月返済額 年間返済額 諸費用
3000万円  7万6295円  91万5540円  86万円
(11疾病保障団信の場合)  8万285円  96万3420円  〃
4000万円  10万1726円  122万712円  112万円
(11疾病保障団信の場合)  10万7047円  128万4564円  〃
5000万円  12万7158円  152万5896円  138万円
(11疾病保障団信の場合)  13万3809円  160万5708円  〃

この表に記載されている諸費用とは、事務手数料や登記関連費用の概算です。ジャパンネット銀行の事務手数料は借入金額×2.2%なので、他のネット銀行の手数料水準と比較しても特段変わりはありません。

またジャパンネット銀行住宅ローンでは、年収によってどのくらい借り入れできるか目安を出しています。返済期間35年、年収300〜900万円の範囲で作成したので、こちらも参考にしてください。

年収 借入可能額(目安)
300万円 500 〜 1670 万円
400万円 500 〜 2350 万円
500万円 500 〜 2940 万円
600万円 500 〜 3530 万円
700万円 500 〜 4120 万円
800万円 500 〜 4710 万円
900万円 500 〜 5300 万円

ジャパンネット銀行の住宅ローンの評判は?

ネットに広がる口コミを参考にジャパンネット銀行の評判を調べてみると、やはり金利の低さが魅力という声が多く聞かれます。また別の金融機関がメイン口座でも返済しやすい店も評判が高いです。

審査が厳しいという評判はそれほど多くはありません。しかしすでに解説したように個人事業主や経営者は利用条件で弾かれてしまうため、その点をシビアに感じる方もいます。

ジャパンネット銀行の住宅ローンはどんな方におすすめ?

ここまで説明した点を踏まえ、公務員や会社員で、できるだけお得に住宅ローンを借りたいと考えている方におすすめしたいです。ただし疾病保障を付ける際には金利が上乗せされ、他行よりも割高の返済額になるおそれがあるため、手厚い団信を望む方には馴染まないかもしれません。

またジャパンネット銀行では、「住宅ローン申込ナビ」という申し込みから契約までの手続きをサポートしてくれるサービスがあります。平日日中に多忙で銀行に出向くことが難しい方はもちろん、電話で相談する時間もあまり取れないという方にもおすすめです。

ジャパンネット銀行の住宅ローンを申し込む流れ

ジャパンネット銀行の住宅ローンに申し込む際は、以下の流れで進みます。

1.事前審査
2.本審査
3.契約手続き
4.司法書士面談
5.借り入れ

1では住宅ローン申込ナビの登録と事前審査申込を進めます。この際、前年度年収がわかる源泉徴収票等の資料や勤務先の資本金、住所等がわかる資料を用意しておくと良いでしょう。

5営業日以内に審査結果がメールで届くので、「承認」であれば2の本審査や団信申込の段階に移ります。ここでアップロードか郵送で本人確認書類や収入確認書類、売買契約書などの物件確認資料など必要書類の提出が必要です。

本審査結果も承認であれば、不動産会社と契約日を調整した上で3に進みます。契約は電子契約システムを利用したWebサイト上での手続きです。

借り入れの5営業日前までにジャパンネット銀行指定の司法書士から連絡があるので、面談日を打ち合わせします。4の司法書士との面談でおこなわれるのは、登記書類一式への署名・捺印、登記関連費用の確認など抵当権設定に関する手続きです。

5の借り入れ当日は、借り入れ者、不動産業者、司法書士が最寄りの金融機関窓口など指定の場所に集い、決済手続きを進めます。

ジャパンネット銀行の住宅ローンでお得にマイホームを手に入れる

ジャパンネット銀行では、低金利かつ印紙不要で住宅ローンを借りることができる点が特徴です。ただし、団信保障の対象範囲や個人事業主、経営者が借り入れできない点には注意しておきましょう。

住宅ローンを借りるためには審査で承認を経ることが必要なので、この記事を読んでジャパンネット銀行の住宅ローンに関心を持った方は、まず事前審査に進んでみてはいかがでしょうか。