楽天市場をはじめ、さまざまなサービスを展開する楽天が発行する楽天カードは、12年連続人気ナンバーワンとなっており、特に楽天ポイントに関してのお得感が非常に強いカードです。
この記事では、楽天カードの特徴のほか、メリット・デメリットも紹介します。楽天カードを作ることを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
12年連続人気No.1の 楽天カードとは?

楽天カードは「JCSI日本版顧客満足度指数調査」(公益財団法人日本生産性本部サービス産業生産性協議会編)のクレジットカード部門で、12年連続顧客満足度ナンバーワンとなっています。
この楽天カードは日本のインターネットモールの草分けである「楽天市場」を運営するIT企業大手、楽天グループが発行するクレジットカードです。
楽天グループはeコマース事業のリーダー企業であるだけでなく、通信・デジタルコンテンツ・フィンテックなどの包括的なサービスを提供しています。また、プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」の運営母体でもあります。
その中で楽天カードは、同グループの金融事業で重要な役割を果たしており、2020年の取扱高は業界首位の11兆円です。年間10兆円を超えたのは国内初の快挙です。
2021年1月にはカード会員数2100万人を超え、国内クレジットカード業界でも確固たる存在感を示しています。
【楽天カードのスペック】

会費 | 無料 | 追加カード | ETCカード・家族カード |
ポイント還元率 | 1.0%~3.0% | 付帯保険 | 海外旅行 |
貯まるポイント | 楽天ポイント | 電子マネー機能 | 楽天Edy |
交換可能マイル | ANAマイル | スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay・楽天ペイ |
年会費は無料で家族カードも無料
楽天カードのベーシックタイプは年会費が永年無料となっており、金銭的な負担なしに新規でクレジットカードを申し込むことができます。家族カードも同様に年会費はかかりません。
海外旅行保険やETCカードも条件付きで無料付帯
海外旅行保険も条件付きで付帯しています。ETCカードも、条件付きで無料です。条件の詳細については後述します。
楽天ポイントが貯まる
楽天カードを利用して実店舗やネットでショッピングをすると、楽天ポイントが100円につき1ポイント貯まります。貯まったポイントは現金のように、提携店舗や提携サイトの決済で使用可能です。
また、電子マネー「楽天ペイ」のチャージにもポイントがつきます。
楽天カード は楽天ポイントが最大のメリット!
上述の特徴から、楽天ポイントを貯めているユーザーにとって、かなりお得なカードであることがわかります。ここからは、楽天ポイントに関する具体的なメリットを見ていきましょう。
楽天市場で楽天ポイントが貯まりやすい
ショッピングやさまざまなサービスを利用する際に楽天カードで支払うと、条件次第でポイントがアップします。以下に整理しておきましょう。
【楽天市場でのショッピング利用で3倍】
楽天市場利用ポイント+楽天カード利用通常ポイント+楽天カード利用特典ポイントで合計3倍になります。
これは楽天市場で開催中の「スーパーポイントアッププログラム」の特典です。楽天PointClub会員のランクに応じて月間ポイントの上限があります。
【楽天トラベル利用時で2倍】
楽天トラベル利用ポイント+楽天カード利用通常ポイントで2倍になります。
【楽天優待店舗利用時2倍以上】
ローソンや大丸松坂屋百貨店などの楽天優待店舗でカードを利用した場合、楽天カード利用通常ポイント+店舗ごとの特典ポイント(1倍以上でエントリーが必要です)で2倍以上になります。
楽天ポイントが「貯まる」「使える」提携店が街にはたくさん!
楽天の提携店舗は増えてきており、グルメやショッピング、各種サービスを利用する際に、対象の店舗を選んで使えば、楽天ポイントがどんどん貯まります。
提携している飲食店は、「マクドナルド」「ミスタードーナッツ」「くら寿司」「すき家」「吉野家」などで、普段から利用しやすい有名なチェーン店がたくさんあります。
飲食店以外でも、ドラッグストアの「ダイコクドラッグ」や「ココカラファイン」など、多くの店舗が提携しています。
さらに、ほとんどの提携店舗ではポイントが貯まるだけでなく、支払いにポイントが使えます。ギフト券や商品に交換する手間もかからず、日常で使いやすくなっています。
1ポイントにつき1円として使えて、もちろんポイントで支払った分も含めて新たにポイントが付与されます。
コンビニやスーパーマーケット、ガソリンスタンドなど、日々利用する店を楽天カードの提携先にすることで、ポイントを貯めながら使うことが可能になります。さまざまなジャンルの店舗で提携先が拡大しており、今後もまだまだ増えていきそうです。
電子マネーへのチャージは「楽天ペイ」と「楽天Edy」
電子マネーは、「楽天ペイ」と「楽天Edy」へチャージが可能です。これにもメリットがあります。
楽天ペイへのチャージをカードで行うと、200円で1ポイントつく
楽天ペイを利用しているユーザーなら、チャージを楽天カードで行うと200円で1ポイントが付与されます。
Suicaへのチャージ200円で1ポイントつく
交通系電子マネー「Suica」にも楽天カードでチャージが可能です。チャージ額200円ごとに1ポイントが付与されます。
楽天ETCカードは通行料金100円で1ポイントが貯まる!
楽天ETCカードは通行料金100円ごとに1ポイントずつ貯まります。貯まり方が提携店舗と同様なので、車に乗る楽しみが増えそうです。
スマホ決済「Apple Pay」「Google Play」に対応
最近では決済方法としてどんどん普及しているスマホ決済。Apple PayやGoogle Payにも楽天カードは対応しています。これを利用すれば、毎日のコンビニなどでのちょっとした支払いが快適になるでしょう。
Apple PayやGoogle Pay はスピーディーでシンプルなスマホ決済サービスです。楽天カードを一度Apple PayやGoogle Payに登録するだけで、後はレジでカードを取り出すことなく、リーダーにスマートフォンをかざすだけで決済ができます。
【楽天カードアプリでのApple Pay初回設定方法】
Apple Payに登録する楽天カードを手元に用意します。楽天カードアプリでのApple Pay設定は、バージョン5.11.0以上で対応できます。
楽天e-NAVIに登録してあるメールアドレス宛に、ワンタイムパスワードが送られるので、登録のメールアドレスが正しいものか確認しましょう。
Apple Pay設定手続きが完了すると、完了通知がSMSで送られてきます。登録されている携帯番号が正しいか確認しましょう。
ステップ1:楽天カードアプリの「その他」画面内にある歯車アイコンをタップし、「設定」をタップします。
ステップ2:「ワンタイムパスワードを送信する」ボタンをタップし、届いたパスワードを入力します。
ステップ3:楽天カードの裏面に記載されているセキュリティコードを入力します。
次は「Apple Wallet」の設定です。
ステップ4:Apple Payにカードを追加します。
ステップ5:Apple Pay利用規約に同意します。
ステップ6:カード追加は完了で、利用が開始できます。
【Google Pay の初期設定方法】
おサイフケータイ(R)アプリ(6.1.5以上)対応でなおかつ Android5.0以上などのスマートフォンであれば誰でも簡単に設定できます。
まずはアプリをダウンロードしましょう。
ステップ1:Google Payアプリを起動します。
ステップ2:画面下にある「支払い」タブをタップして「+お支払い方法」ボタンをタップします。
ステップ3:「クレジット/デビット/プリペイド」をタップして、カードの情報をスマートフォン上に入力します。
ステップ4:画面の指示に沿って本人認証を行えば設定は完了です。
タッチ決済に対応
「タッチ決済」とは、ショップの専用端末にカードをかざすだけで決済が完了するサービスです。暗証番号の入力やサインが不要で「非接触」かつスピーディーに決済できます。
タッチ決済でも、楽天ポイントが100円で1ポイント貯まるのは同じです。ただし一定金額以上の決済の場合、暗証番号の入力もしくはサインが必要なケースもあります。
楽天カードのデメ リット
ポイントプログラムをメインとして、さまざまなメリットがある楽天カードですが、口コミでは不満の声もあります。
ここでは、具体的なデメリットと、それを回避するための方法を紹介しておきます。
旅行付帯保険が付帯するも条件つき
楽天カードは旅行保険が付帯していますが、利用には条件があります。具体的には、旅行に出発する前に楽天カードで旅行代金を決済していなければなりません。
ETCカードは年会費550円だが、条件付きで無料も
楽天ETCカードは一般カード会員の場合、年会費が550円(税込み)かかります。
ただし、以下の場合は無料です。
●楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカードを持っている場合
●楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド会員かプラチナ会員の場合
海外ネットショッピングが不安:3Dセキュアを導入
海外ネットショッピングで不正利用をされるケースがあるようです。
楽天も対策として「3Dセキュア」を導入しています。3Dセキュアとは、クレジットカードをより安全に使用するためのサービスで、別名は「本人認証サービス」です。
3Dセキュアはセキュリティコードに加えて、あらかじめ設定した「本人認証パスワード」によって、なりすましを未然に防止します。
登録方法は、以下の手順です。
1:楽天e-NAVIにログインし、「お客様情報の紹介・変更」というメニューを選択
2:「安心サービス」という項目のリストにある「本人認証サービス(3Dセキュア)の登録・変更」を選択
3:「本人認証サービスの登録・変更」の画面が出るので、自分が所有するカードのカード名およびカード番号が表示されることを確認
4:画面下にパスワードを入力するための欄があるので、3Dセキュアで使うパスワードを確認欄も含めて2回入力
5:さらに画面下方の本人確認用のセキュリティコード(カード裏面に記載された3桁の数字)入力欄にセキュリティコードを入力
6:「確認画面」で登録内容を確認して、間違いがなければ「登録する」をクリック
これで3Dセキュアの登録が完了です。
まとめ:楽天 系列のショップやサービスを利用する人におすすめ
一般カードは年会費無料で審査も比較的通りやすく、楽天ユーザーにはポイントが貯まりやすいうえに、旅行代金をカード決済すれば海外旅行保険もついてくるので、持っていると便利なカードです。
またゴールドカード会員にはコールセンターの対応が良いという評判もあるので、年会費を払ってアップグレードするのもいいかもしれません。
楽天カードに興味がある人は、ここでの情報を参考にしながら検討してみてください。