ジェイシービーが発行しているブラックカード「JCBザ・クラス」は、国内で最上級のステータスと審査通過難易度を持つ「至高のクレジットカード」とされています。
このカードのオーナーになるには、十分な社会的信用が求められます。この記事では、そんなJCBザ・クラスの特徴や評判について、詳しく紹介していきます。
JCBザ・クラスとはどのようなクレジットカードなのか

数あるJCBカードの中でも、最上級のステータスを持つクレジットカードが「JCBザ・クラス」です。入会は招待制ですが、そのインビテーション自体の審査基準が非常に厳しいと言われています。つまり、選ばれしもののブラックカードといえるでしょう。
一般的な取得方法として考えられるのは「JCBゴールド」や「JCBゴールド ザ・プレミア」「JCBプラチナ」で実績を積みながら、インビテーションを待つというものです。
付帯サービスは「さすがブラックカード!」といえる内容で、最高レベルの旅行傷害保険、世界1300箇所以上の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティパス、ディズニーリゾートのチケットなどが手に入るメンバーズセレクションなど、さまざまな魅力あるサービスが提供されています。
【JCBザ・クラスの基本スペック】

会費 | 5万5000円 | 追加カード | ETCカード・家族カード |
ポイント還元率 | 0.50%〜 | 付帯保険 | 旅行傷害/航空機遅延(国内・海外)・ショッピング・ゴルファー |
貯まるポイント | OkiDokiポイント | 電子マネー機能 | - |
交換可能マイル | JALマイル・ANAマイル・ スカイマイル | スマホ決済 | Apple Pay・Google Pay |
JCBザ・クラスの特徴を詳しく解説
ここでは国内最上級のブラックカードであるJCBザ・クラスの特徴を詳しく解説していきましょう。
審査難易度が高くステータス性も抜群
インビテーション制であるこのカードの審査難易度は最高レベルとされており、「最も審査が厳しいカードのひとつ」といっても過言ではないでしょう。基本的には一つ前の段階のカードである「JCBプラチナ」で実績を積み、最上級のJCBザ・クラス取得を目指すことになりますが、それでも必ずインビテーションが届くわけではありません。
使用金額だけでなく、使用歴も関係しているので、早い段階でJCBゴールドを作って地道かつ積極的に実績を積んでおけば、将来的にインビテーションが来る可能性があるかもしれません。
家族カードやETCが無料
年会費が5万5,000円(税込)と高額であるJCBザ・クラスですが、追加カードの家族カードやETCカードはいずれも無料で発行することができます。
家族カードの対象は、生計を同一とする配偶者と子供、両親。最大8枚まで発行できるため、「家族全員のクレジットカード管理を一元化したい」と考えている方に人気です。
24時間対応のコンシェルジュサービス
JCBザ・クラスのオーナーは、24時間対応の「ザ・クラス・コンシェルジュデスク」を無料で利用することができます。国際ブランドとしては国内唯一のJCBが提供するサービスは、十分に満足できるものでしょう。
JCBザ・クラスのコンシェルジュサービスでは、宿泊施設・料亭・レストラン・航空券などの予約を依頼することができます。そのため、「まるで自分専属の秘書がついてくれたようだ」と利用者から好評価を得ています。
空港のVIPラウンジが利用できる
JCBザ・クラスなら、世界中の空港ラウンジを、回数に制限なく無料で利用することができるプライオリティパスのプレステージ会員になることができます。一般価格は4万円以上のサービスなので、お得な特典であるといえるでしょう。
国内空港ラウンジの利用ももちろん無料。旅行や出張によく行く方に喜ばれています。国内ラウンジは家族カードでも無料で利用でき、本人カード・家族カード共に1名まで無料で同伴できます。空の長旅の前に、リラックスタイムを味わえるので、満足感を得られるでしょう。
JCBプレミアムステイプランで優雅な旅
JCBプレミアムステイプランとは、日本国内のハイクラスな宿泊施設に優待価格で泊まることができるサービス。格式高い一流ホテルや老舗の旅館に、通常の利用よりもお得に泊まることができるので、予算を増やさずともワンランク上の旅行を楽しめます。これもJCBザ・クラスならではの素晴らしい特典といえるでしょう。
対象のホテルの一例です。
●ホテルオークラ
●ウェスティンホテル
●JRタワー
●ザ・キャピトルホテル
●帝国ホテル
●ザ・リッツ・カールトン
●ロイヤルパークホテル
●名古屋マリオットアソシアホテル
●星のや軽井沢
●ANAクラウンプラザホテル
●リーガロイヤルホテル
●シギラベイサイドスイート アラマンダ
(ホテルは変更されている場合があります)
JCBプレミアムステイプランには、北は北海道から南は沖縄に至るまで、すべて格式高いホテルが選ばれています。大切なパートナーとスペシャルな空間で優雅な時間を過ごすための、最高のサービスといえるでしょう。
テーマパークのラウンジ招待券が手に入る
TDR(東京ディズニーリゾート)やUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)など、人気有名テーパマークのラウンジ招待券が手に入ります。
これは各テーマパークにつき年に1回の発行で、事前に予約をする必要があります。
TDR(東京ディズニーリゾート)のJCBラウンジの招待券は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーで提供されているミクロアドベンチャーおよびストームライダーにあるJCBラウンジを利用できる招待券です。
ラウンジではソフトドリンクが提供され、時間が来たら並ばずにアトラクションに搭乗することができます。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに設置されている、JCB LOUNGEの招待券も手に入ります。ジュラシック・パークエリア内の会員限定ラウンジを利用できるものです。
こちらのラウンジもソフトドリンクの無料サービスが受けられます。休憩などで利用した後には、待たずにザ・フライング・ダイナソーへの搭乗が可能です。
JCBザ・クラスのデメリット
JCBザ・クラスにもデメリットはあります。
ポイント還元率が低いので普段使いに向かない
ポイント還元率はさほどよくありません。0.5%~0.85%なので、ショッピングでポイントを貯めようという買い物メインの使い方には向いていないかもしれません。
インビテーションまでに時間がかかってしまう
JCBザ・クラスを手に入れるのは、非常に困難です。実際に招待されるまで、かなりの時間を要することになるでしょう。
その分、やっと所有できた時の喜びは格別なものになるはずです。思い立った時からぜひ、所有を目指してください。
人気だった付帯サービスの撤廃など改悪が散見される
会員へのプレゼント特典で従来人気のあったものは「東京ディズニーリゾートパークチケット4枚組」や「東京ディズニリゾートクラブ33ランチ2名分のお食事券および2枚組パークチケット」などでした。クラブ33とは、それこそ知る人ぞ知るVIPレストランです。
ところが、このクラブ33ランチ特典付きのコースは人気が出すぎたためか、2016年から抽選となりました。JCBザ・クラスユーザーのTDRファンは改善されることを期待しましたが、結局選択肢から外れてしまったのです。お得感のある特典だっただけに、ガッカリしたというユーザーの声が多く聞かれました。
JCBザ・クラスの評判は?
JCBザ・クラスの口コミによる評判を、ネット上から抜粋してみましょう。
現代はネットで何でも予約が出来る時代ではあるが、条件が合わなければデジタルな予約システムなので、当然検索には引っかからないものである。しかしながら、コンシェルジュという生身の人間が案件ごとにしらみつぶしに調査するサービスは違う。コンシェルジュデスクは先方との交渉すら行い、本来は条件外の案件さえも予約を確保してしまうので素晴らしい。
JCBザ・クラスのコンシェルジュデスクは、非常に良い働きをしてくれるといつも思う。特に旅行関係には強いという感を受けているのは私だけではないだろう。そのほかの優待サービスも含めて、このカードのサービスには全体として満足していいる。
大変細かいことだが、コンシェルジュに依頼するとJRのチケットに関しては全国のみどりの窓口で払戻や変更ができるように配慮してか、「C制」の印、つまりカード払いを示す印がないものをわざわざ送ってくれることに気づいて感心している。出張の直前の変更が多い自分のような者にとって、この気配りは大いに評価できるポイントではないだろうか。
コンシェルジュは普通は通らないような相談もある程度OKにしてしまう、そういうサービスなのだと感嘆することが多い。以前に、レストランの超優良顧客にしか出さないような裏メニューの紹介があったことも記憶に新しい。
JCBザ・クラスの年に一度のプレゼントであるメンバーズセレクションで、今年はお気に入りのオーディオブランドのコンポをいただいた。去年は超高級ブランドの折りたたみ自転車をいただいた。
電話するたびに感心してしまうのは、JCBザ・クラスのクラスデスクのことだ。電話をかけたらしたら1コールすら鳴ることがなく、ノータイムでつながるという、怖いくらいの対応力。やはりこのカードは手放せないと思ってしまう。
JCBザ・クラスのほとんどの口コミが、コンシェルジュサービスの徹底したプロフェッショナルぶりを讃えています。
JCBザ・クラスはどんな人におすすめ?
国内や海外への旅行や出張が多く、企業内でも高いポジションの人におすすめです。あるいは志を持つ若い人に、将来JCBザ・クラスを目指すことをおすすめします。
いずれにしてもJCBカードのゴールドランクやプラチナランクでカード利用実績を積み、インビテーションを待ちましょう。
JCBザ・クラスの所有に向けて支払い実績を積み上げよう
国内で最上級のステータス性と審査通過難易度を持つ至高のクレジットカード、JCBザ・クラスの特徴などを解説し、評判を紹介しました。
繰り返しますが、カードを持つためにはインビテーションを待つしかありません。修行期間のつもりで自己を研鑽し、積極的に利用していきましょう。