イオンカードセレクトを使って買い物をすると電子マネーWAONに交換できるWAONポイントが貯まり、カードの利用頻度に応じてイオン銀行の預金金利が上がります。旅行付帯保険がなくイオン銀行からしか引き落とせない点には注意が必要ですが、上手に使うとポイントを貯めながらお得に買い物を楽しめる便利なカードといえるでしょう。
この記事では、イオンカードセレクトの評判やメリット・デメリットについてくわしく解説していきます。
イオンカードセレクトの魅力

イオンカードセレクトは、イオン銀行が発行しているクレジットカードのひとつです。イオン銀行のキャッシュカード、イオンカード、電子マネーWAONの機能がひとつになっています。
国際ブランドは、VISA・Mastercard・JCBの3つの中から選ぶことができ、申込可能年齢は18歳以上です。
会費は無料。家族カード、ETCも無料。ショッピング保険が付帯し、イオンの月2回のお客様感謝デーで5%オフ 、電子マネーWAONもこれ一枚で
イオンカードセレクトの基本情報をまとめると以下のとおりです。
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5%~1.0% |
ポイント | ときめきポイント、WAONポイント |
追加カード | 家族カード、ETCカード(いずれも無料) |
付帯保険 | ショッピングセーフティ保険 |
電子マネー | WAON |
スマホ決済 | イオンiD、Apple Pay |
イオンカードセレクトは年会費が無料で、家族カードやETCカードも無料で作れます。クレカの中には年会費が数千円~数万円するカードもあることを考えると、イオンカードセレクトはかなりお得なカードです。
還元率は0.5%~1.0%で電子マネーWAONに交換できるWAONポイントが貯まります。イオンカードと同じく、イオンカードセレクトを使った買い物では毎月20日と30日に5%オフになる点も魅力のひとつです。
付帯保険として旅行保険は付きませんが、ショッピングセーフティ保険が付きます。補償対象はイオンカードで購入した1品5,000円(税込)以上の商品で、補償期間は購入日から180日間です。
イオンカードとの違い
カードを使って買い物をしたとき、ギフトやWAONポイントなどに交換できるときめきポイントが貯まる点はいずれのカードも同じです。
しかし、イオンカードセレクトではイオンカードと違い、電子マネーWAONに交換できて普段の買い物で使えるWAONポイントが貯まります。
例えば、公共料金の口座振替をイオン銀行口座で行うと1件につき毎月5ポイント貯まり、給与受取口座に指定した場合には毎月10ポイントが付与されます。
また、イオンカードセレクトではカードの利用頻度に応じてステージが上がる仕組みになっていて、普通預金金利が最大年0.10%になる点も魅力です。
ただし、引落口座として指定できるのはイオン銀行普通預金口座に限られます。 イオンカードのようにほかの金融機関の口座を引落先として指定することはできません。
イオンカードセレクトのよい評判
イオンカードセレクトの評判をネット上で調べてみると、例えば次のような内容の口コミが見られます。
● お客様感謝デーの5%オフやWAONオートチャージなどを組み合わせれば、実質的な還元率がかなり上がる
● ショッピングセーフティ保険で免責金(自己負担額)がない
クレカの中には還元率が1.0%のものもあるので、それに比べると基準となる還元率が0.5%であるイオンカードセレクトは、けっして還元率が高いとはいえません。しかし、5%オフになる日に買い物をしたり、WAONポイントが貯まるWAONオートチャージ機能を活用したりすれば、実質的な還元率はかなり良くなります。
イオン系列のお店でよく買い物をする人が肯定的な意見や口コミをしているケースが見られるので、イオンユーザーにとってはメリットが大きいようです。
また、付帯保険に関して免責金がない点をメリットとして捉える意見も見られます。ほかのクレジットカードでは保険が適用されて補償される場合でも、一定の自己負担額が生じるケースが少なくありません。イオンカードセレクトではそのような自己負担額が一切なく、万が一の場合に保険適用対象になれば全額が補償されるので安心です。
イオンカードセレクトの悪い評判
イオンカードセレクトに対してよい評判が見られる一方で、逆に悪い評判もネット上では見られます。
● 引落口座としてイオン銀行の口座しか指定できない
● ときめきポイントとWAONポイントの違いや交換の基準が分かりにくい
そもそも、イオン銀行に口座を持っていない人がイオンカードセレクトを作ろうとすると、わざわざ口座を開設しなければいけません。開設したイオン銀行の口座をメインで使わないのであれば、残高が減る度に入金する手間がかかります。
また、イオン系列店で買い物をすればカードショッピング利用200円(税込)につきときめきポイントが1ポイント貯まります が、イオンカードセレクトで貯まるWAONポイントとの違いや交換の基準が分かりにくいという口コミも見られます。
ときめきポイントを電子マネーWAONポイントやカタログ商品、商品券などへ交換できるのは、ポイントが1,000ポイント以上ある場合です。999ポイント以下ではWAONポイントへの交換ができず 、使い勝手が悪いと考える人もいるようです。
イオンカードセレクトのメリット
イオンカードセレクトに関する評判には良いものもあれば悪いものもありますが、イオンカードセレクトはイオン系列店でよく買い物をする人にとってはメリットが大きいようです。
以下ではイオンカードセレクトのメリットについて、より詳しく見ていきます。
特にイオン系列でのお買い物に有利
イオンカードセレクトのメリットは、何といってもイオン系列のお店での買い物に有利なことです。思いのほか多くの場面でポイントが貯まるので、まだ持っていない人は新たに作ってみても良いでしょう。
イオンでのお買い物20・30日は5%オフ
毎月20日と30日は、お客様感謝デーになっています。イオンやマックスバリュー、イオンスーパーセンターなどでイオンカードセレクトを使って買い物をすると、5%オフになるお得な日です。20日と30日にまとめて買い物をすれば、家計への負担が少なくて済みます。
イオン系列でのお買い物でときめきポイント1%
イオンカードセレクトを使って買い物をすると通常は還元率0.5%でときめきポイントが付きます。しかしイオンやイオンモール、ダイエー、マックスバリュなど、イオングループの対象店舗で買い物をした場合は2倍の1%になるのでお得です。
10日はどこで買い物してもときめきポイントが1%
イオングループ以外のお店で買い物をしたときの還元率は通常0.5%ですが、毎月10日はイオングループ以外での買い物でも還元率が2倍になります。毎月10日に買い物をするようにすれば還元率1%でポイントが貯まり、お得に買い物を楽しめる点が魅力です。
イオンカードポイントモールで買い物なら最大10%還元も
イオンカードポイントモールでは、ゲームやガチャで楽しみながらポイントが貯まるなどポイントが貯めやすくなっています。イオンカードポイントモール経由で買い物をすると、ときめきポイントの還元率が最大10%になる点もメリットのひとつです。
楽天やYahoo!ショッピングで買い物をする際、イオンカードポイントモールを経由するだけでときめきポイントが貯まるのでお得です。
イオンシネマ利用者にお得:300円・700円の割引。専用Webサイトでの購入でいつでも1,000円
イオンカードセレクトを使ってイオンシネマで映画チケットを買うと、通常料金から300円割引かれて同伴者も1名まで割引対象になります。さらに、お客様感謝デーには映画料金が700円オフ。イオンカードセレクト(ミニオンズ)の場合は、専用Webサイトでチケットを購入すると映画料金が1,000円になる点も魅力です。
イオン系列の電子マネーWAONにオートチャージWAONポイントが0.5%つく
オートチャージ機能を使えば200円(税込)ごとにWAONポイントが1ポイント、つまり還元率0.5%で付与されます。さらに、イオン系列店でカードで支払いをすればWAONポイントが0.5%貯まり、合計で還元率が1.0%になるのでお得です。
カードの利用頻度でイオン銀行の預金金利が上がる
イオンカードセレクトを使う頻度が多いとイオン銀行のステージが上がり、ステージが上がるほど預金金利も上がります。
ステージ | ブロンズ | シルバー | ゴールド | プラチナ |
普通預金金利 | 0.01% | 0.03% | 0.05% | 0.10% |
他行ATM入出金利用手数料無料回数 | 月1回 | 月2回 | 月3回 | 月5回 |
他行宛振込手数料無料回数 | 0回 | 1回 | 3回 | 5回 |
必要なイオン銀行スコア | 20点以上 | 50点以上 | 100点以上 | 150点以上 |
なお、イオン銀行スコアが貯まる対象取引や付与されるスコアは、以下のサイトで確認できます。気になる方はぜひ確認してみてください。 参考:イオン銀行公式サイト
ショッピング保険が充実
ショッピング保険では、イオンカードで購入した1品5,000円(税込)以上の商品が補償対象になり、補償期間は購入日から180日間です。
免責金もなく補償内容が充実している点は、イオンカードセレクトのメリットのひとつといえるでしょう。
イオンカードセレクトのデメリット
イオンカードセレクトにはメリットがある一方で、残念ながらデメリットもいくつか見られます。さきほど紹介したメリットに魅力を感じてイオンカードセレクトを作る場合でも、ここで紹介するデメリットがある点には注意してください。
イオン銀行からの引き落とししかできない。(イオン銀行ユーザーならメリット)
イオンカードセレクトで引落口座として指定できるのは、イオン銀行の口座です。ほかの金融機関で開設している口座がある場合でも、それを引落口座としては使えません。イオン銀行に口座を持っていない場合には、新規で口座を開設する必要があります。
ときめきポイント還元率がそれほど高くなく 、1,000ポイント以上でないと使えない
イオンカードセレクトを使って買い物をすれば還元率0.5%でときめきポイントが付きますが、そもそもこの還元率はそれほど高くありません。さらにポイントを交換できるのは1,000ポイント以上に限定されているので、ポイントが少ないうちは交換したり使ったりすることができない点もデメリットのひとつといえるでしょう。
旅行付帯保険がついていない
クレジットカードの中には旅行保険が付帯されているものがありますが、イオンカードセレクトには旅行保険が付いていません。付帯保険はあくまでショッピングセーフティ保険のみです。
旅行に行くときにクレジットカードに付帯される旅行保険を活用したい人は、別のクレカ会社でカードを作ることになり、カードの数が増えて管理が面倒になります。
カードの「ときめきポイント 」と電子マネーWAON使用の「WAONポイント 」で貯めるのどっちがお得?
通常のイオンカードを使って買い物をすればときめきポイントが0.5%貯まり、イオンカードセレクトを使って決済をすればさらにWAONポイントが0.5%貯まります。そのため、どちらも還元率が0.5%なので差はありません。
ただし、WAONポイントの場合は、オートチャージ機能を使うとチャージ時点で0.5%のポイントが貯まります。そのため、決済時の0.5%と合計すると1.0%になり、ときめきポイントの2倍の還元率になっているのでお得です。
また、デメリットでも紹介したとおり、ときめきポイントは1,000ポイント以上でなければ交換ができません。使い勝手という点でもWAONポイントのほうがおすすめです。
公共料金の支払いで口座振替を利用したり給与受取口座に指定したりするなど、使い方次第でポイントを貯めやすい点もメリットといえます。
電子マネーWAONに交換して普段の買い物で使えば、実際に還元されていることを実感できるでしょう。
イオンカードセレクトは、イオン銀行のイオンカードと心得よ。WAONユーザーもお得に。
イオンカードセレクトを持っていればWAONポイントが貯まり、オートチャージと決済を合わせた還元率は合計で1%になります。イオン系列店でよく買い物をする人にとっては、メリットが特に大きく持っておきたいカードのひとつです。
貯めたWAONポイントを電子マネーWAONに交換して買い物で使うことができるお得なカードなので、まだ持っていない人は利用を検討してみると良いでしょう。
お客様感謝デーの5%オフをはじめとした特典の多くは、ほかのイオンカードでも利用できますが、イオンカードセレクトならではのメリットがたくさんあります。うまく使えばイオン銀行の金利が上がるので、カードの申し込みをぜひ検討してみてください。