米国株には「1株から購入できるため少額から始められる」「長期での値上がりや増配が期待できる」といった魅力があります。
しかしながら、外国株ということで不安を感じ、実際の投資には二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。この記事では、米国株式にNISAの枠を使うメリットや注意点などを解説していきます。
米国株をNISA枠で取引するメリット

日本の株式と比べて、米国株をNISAで取引する場合のメリットは以下の4点です。
●購入の単位が1株から
●高配当配当が期待できる
●長期的に上昇傾向
●利益が非課税
購入の単位が1株から
日本国内の株式を購入する場合、最低でも100株単位の購入が原則となります。NISAの非課税枠である120万円を1銘柄だけで使い切ってしまう可能性もあり、分散投資することは困難です。
一方、米国株は1株から購入することができます。そのため、非課税枠の範囲内でも気になる銘柄を複数購入することが可能です。
高配当配当が期待できる
国内の株に比べて米国株の配当は、大きい傾向にあります。米国では、株主への配当を重要視しているのです。
また、米国株は年4回の配当が基本となります。総体的に米国株のほうが、日本株よりも配当を多く得られる可能性が高いのです。
長期的に上昇傾向
インデックス型の投資信託を購入すれば、株価指数(NYダウやS&P500など)に連動して成果を得ることができます。平成の30年間で日経平均株価は約26%下落しましたが、NYダウ工業株30種平均は実におよそ12倍に上昇しているのです。
これは、米国の経済自体が長期的に右肩上がりで上昇した結果と考えてよいでしょう。米国株は、長い目でみて資産を増やせる投資対象といえます。
利益が非課税
国内の株式取引と同様に、NISAの120万円の非課税枠を利用して米国市場で取引される銘柄を購入した場合も、配当金や売却益は課税されません。
上述したように米国企業は基本的に四半期、つまり3ヶ月ごとに配当を実施することが多いようです。その上、米国株には配当利回りの高い銘柄も多いため、非課税枠を利用する恩恵を享受しやすいといえるでしょう。
国内株と比較するとその恩恵は明らかです。たとえば、国内株で年に1回の配当を実施する企業の株を持っている場合、配当を得ると次の配当は1年後までありません。しかし、米国株の場合は年に4回も配当が入金されるので、短期間の保有で恩恵を数多く受けられるのです。
米国株の口座を選ぶ際は銘柄数の多い証券会社がおすすめである。
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米国株投資にNISA枠を使うべき理由とは?
日本でも米国株投資の人気が高まっており、NISA枠を利用して米国株投資を行う人たちも増えています。その背景には、主に以下の3点があります。
●枠を最大限に活用できる
●利益が非課税
●証券会社次第で手数料負担が低くなる
ここでは、それぞれの理由について触れておきましょう。
枠を最大限に活用できる
一般NISAの非課税枠は年間120万円です。前述のとおり、日本の株の場合にはさほどたくさんの種類を購入できません。しかし、米国株は1株から売買できるので、数千円から投資を始められる上に色々な種類を購入できるのです。この枠内で充分に分散投資がしやすいといえるでしょう。
利益が非課税
NISAは外国株であっても利益が非課税になるので、四半期ごとの高い利回りの配当が期待できる米国株は、短期の保有でも非課税枠の恩恵を享受しやすいといえるでしょう。
証券会社次第で手数料負担が低くなる
SBI証券や楽天証券など代表的なネット証券のNISA口座は、国内株式に関する取引手数料が無料です。
同様に、一部の証券会社ではNISA口座での米国の株式やETFの手数料が無料、もしくは同額キャッシュバックを行っているので手数料負担が軽くなります。
NISAで米国株を購入するまでの 流れ
NISA枠を利用して米国株の取引をするメリットや理由について紹介したところで、実際にNISAで米国株を購入する流れを解説します。
具体的には、以下のような3ステップとなります。
●外国株式取引口座の開設
●資金を調達
●購入する
外国株式取引口座の開設
NISAを利用する場合には、最初に開設した口座とは別に外国株式取引口座を開設しなければなりません。まだ未開設である方は、証券会社の公式サイトから外国株式取引口座の開設手続きを行いましょう。
資金を準備
口座を開設したら、目当ての米国株を買い付けるための資金を調達しましょう。注意点として、どこかの段階で資金を円からドルに振替する工程が必要です。
購入する
資金が調達できたならば、早速購入しましょう。公式サイトにログインすれば、米国株取引ページで購入手続きが行えます。
NISAで米国株投資する際の注意点とは?
NISAを利用して米国株の取引を行う際には、いくつかの注意点があります。
まず大原則として、1人で複数のNISA口座を持つことはできません。ある会社で取引をしていてほかの会社に変えたいとなった場合には、変更の手続きが必要です。
また、変更したいと思っても9月末までに手続きを完了しておかなければ、同年中は変更不可となります。どこの会社で開設するか、証券会社の特徴をしっかりと調査した上で後悔しないようにしましょう。
NISA口座で米国株投資するのにおすすめの証券会社
米国株取引においては、すべての証券会社でNISAを利用できるわけではありません。利用できる会社の中でおすすめを紹介しておきましょう。
マネックス証券:米国株取扱数がナンバーワンでIPOの実績もトップクラス
マネックス証券は、国内第1位の米国株取扱数であり、NISA口座では米国株式の買付手数料が同額キャッシュバックされて実質無料です。
SBI証券
SBI証券のNISA口座は、バランスが取れた優秀な口座といえます。国内株式においても、多くのメリットがありますが、米国株取引でも手数料の安さと銘柄数の多さで人気があります。
楽天証券
楽天証券の米国株での強みはETFの取扱数で、国内最高レベルです。また、NISA口座では米国ETFの手数料について同額キャッシュバックを行っています。そのため、特に米国ETF投資向きといえるでしょう。
NISAに適した米国株はどんな銘柄か?
取引の準備ができたならば、いよいよ実際に購入する銘柄を選ぶことになります。このとき、持続して安定的なインカムゲインを得られるかを重要視しましょう。
連続増配や高配当利回りという特徴のある銘柄の中から選ぶのが賢明です。
NISAで投資するべき外国株の個別銘柄
NISAを利用して投資する外国株のおすすめ銘柄には、どのようなものがあるのでしょうか?
選ぶ際の基準としては、「成長分野なのか」、「収益構造が優れているのか」、「財務は盤石か」などが挙げられるでしょう。
この3つの基準を満たす銘柄には以下の5つなどの企業が挙げられます。
●アルファベット(Google)
●マイクロソフト
●フェイスブック
●アプライド・マテリアルズ
●ウォルト・ディズニー
もちろん、これらがすべてではなく参考であり、あなた自身の判断基準を持って選ぶ必要があるでしょう。
一般NISAは2024年に見直される?
2020年の法改正によって、一般NISAは2024年に刷新されることになりました。現行に比べて少し複雑なシステムになるようです。
新システムは2階建て
新システムが一体どのように変わるのか、現在分かっている範囲で紹介します。
新しいシステムの特徴は以下のとおりです。2階建てであることに注目してください。
●年間の投資上限額:1階部分20万円、2階部分102万円
●口座開設可能期間:2024年から2028年まで
●非課税期間:5年間
●投資対象商品:1階は積立や分散投資に向いている公募株式投資信託など、2階は上場株式や株式投資信託など
大前提として1階の積立投資が必須で、それがなければ2階部分の投資は不可能です。長期にわたる分散投資を通じて、より多くの国民に資産を安定的かつ継続的に形成して欲しいという政府の意向が示されたものになっています。
現在の利用者は、届け出を出せば2階部分のみを利用することができます。ただし、枠が18万円減って対象も上場株に限られるのです。ETFや株式投資信託、REITなどを購入したい場合には、1階部分の積立投資を行うことが前提となります。
1階部分はつみたてNISAに乗り換え可能
新システムの非課税期間は5年間ですが、1階部分のみ5年経過後につみたてNISAに乗り換え(ロールオーバー)することができます。それまでの積立分と合わせて積立投資(40万円まで)を20年間継続できるのです。 結果的に最長25年間にわたって積立投資が非課税でできることになります。
NISAを始めるなら今!
改正でもう1つ変更されるのは、口座開設ができる期間です。一般NISAが2023年で終了し、新NISAの口座開設期間は2024年から2028年までになったことで、実質的には5年延長されたことになります。
いますぐ始めるか、2024年まで待って始めるか、どちらが有効でしょうか?
いずれにせよNISAを始めるつもりであれば、現行のシステムから利用したほうが得策でしょう。一般NISAでリスクの低い積立投資もできます。投資は慣れることが大切であり、続けるほど複利効果も得られます。
何もわざわざ4年待つ必要はなく、今から始めたほうがよいでしょう。
ただし、あくまでも新システムの内容は現段階での情報であり、まだまだ不確実なところもあるとのことです。アフターコロナの経済状況次第で、システムの内容が部分的に変更される可能性もあるため、情報には注意しましょう。
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実際にNISAで米国株投資を始めてみよう
NISAで米国株投資をするメリットや理由、おすすめの個別銘柄などについて解説しました。長い目で見て人生を豊かにするには、資産運用が必要となるのではないでしょうか。
NISAは、初心者が投資を始めるのにハードルを下げてくれるシステムです。恩恵を最大限に享受しながら、米国株で資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。